BANKOを世界ブランドに。 ばんこの里会館
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集客UPの礎は「知ってもらう」こと

banko6 四日市の伝統工芸、萬古焼。2つの萬古焼組合からなる連合会が管理・運営している『ばんこの里会館』は、外部から館長を迎え、平成28年秋で2年半になりました。
「私がオバサンで、私が部外者だったから、それが良かったという一面もあると思いますよ。『オバサンが言うから仕方なくやった』と言いながら、やる気のあるスタッフの皆さんにどんどんチャレンジして欲しいです」

 館長を務める数馬桂子さんは、衣料の企画・製造・販売を通してライフスタイルを発信するのが本業。異業種で培ったノウハウを『ばんこの里会館』に活かすため就任しました。
「日本九大産地の一つである萬古焼は、陶土が採れる山ではなく貿易港がある街の中で発展してきた珍しい成り立ち。耐熱性も保温性も高く、その上頑丈な、優れた陶器です。だけど『世界のARITA(有田焼)』と比べると、大きな差が開いています。逆を言うと、萬古焼には大きな伸び代があるということ。伸びるためには、もっと人々に知ってもらわないと」


 数馬さんが強化したものの一つに、情報発信が挙げられます。『一人でも始められるから』と、最初に着手したのはFacebookページとブログの開設でした。自らを『ばんこグランマ』と称し、『ばんこの里会館』の出来事を小まめに発信するようにしています。

 また(公財)岡田財団からの助成金を活用して、この秋には館内に公衆無線LANを導入。トリップアドバイザーへの書き込みを促すカードも制作しました。IT化へと舵を切るきっかけとなったのには『Eプレゼンス』によるサポートがありました。

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宣伝していないはずの中国語圏からの来客で

 『ばんこの里会館』には、連合会に加盟する窯元による陶器がズラリと並んでいます。それらはどれも2割引で販売中(一部商品を除く)。どこからか情報を知り、中国語圏から買い物に訪れる人もいるそうです。
「海外からのお客様に最近よく売れているのは、一人用サイズの土鍋。日本中の家庭でおなじみの、強く扱いやすい三島土鍋です。それからスマホを片手に、『写真の品が欲しい』と萬古焼作家作品を指名買いされる方もいらっしゃいますよ」
 『ばんこの里会館』では現在、中国語パンフレットが完成間近。中国語サイトは未整備で、公式には中国語メッセージをまだ発信していません。それでも海外からの来客があるという事実が、SNSの口コミ力の大きさを物語ります。