空港レンタカー会社のインバウンド対策
個人旅行による訪日外国人が増えていると言われていますが、彼らの日本国内の移動手段は鉄道・バスだけでなく、レンタカーも相当な割合であるようです。
そこで、訪日外国人旅行者に人気のあるレンタカー会社がどこなのか興味が湧いたので各社のインバウンド対策について調べてみることにしました。
まず、各地の空港に拠点を置く主なレンタカー会社とその店舗数を見たところ、レンタカー業界はトヨタレンタリースが最大手となっており、2位と3位をオリックスとニッポンレンタカーが拮抗、その次にタイムズカーや日産レンタカーがつづく形になっているようです。
レンタカー会社名 店舗数
トヨタレンタリース 1,200箇所
オリックスレンタカー 900箇所
ニッポンレンタカー 850箇所
タイムズレンタカー 465箇所
日産レンタカー (未発表)
つぎに各社のインバウンド対策について、その戦略の違いを見てみました。
■トヨタレンタリース
全国一の店舗ネットワークを活かして主要な鉄道駅で乗り捨てできることから、乗り継ぎの便利さを売りにしている。またカーナビは英語、中国語、韓国語に対応。
■オリックスレンタカー
今年5月よりインバウンド向け企画商品として「和装レンタカー」を打ち出しています。これは「舞妓さんの華やかな着物や帯」や「日本の風物詩である美しい桜」をイメージした華やかな外観と、「畳模様」の内装を施したオリジナル車両で、日本の「おもてなし」の心を伝えるスリッパやブランケット、ボトルケースもプレゼントするとのこと。
台湾や香港からのリピーター客を意識した戦略らしく、業界2番手ならではの積極的なインバウンド対策が見てとれます。
■日本レンタカー
同社初の海外向けCMを制作しています。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ『しまなみ海道』を主とした全編ロケにて撮影し、日本をレンタカーで旅する楽しさを表現していてとても外国人受けするCMだと思います。ただ、英語バージョンしかない?のが気になります。
■タイムズレンタカー
他社では確認できなかったので、ここだけだと思うのですが電話サポートセンターが英語、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、仏語、ポルトガル語、スペイン語、露語の10ヶ国語に対応しているそうです。これは外国人旅行者にとって心強いですね!
で、外国人旅行者にはどこが一番人気がありそうか??
シェアの大きさからトヨタか?、便利さやサービスの良さでオリックスかタイムズあたりが人気か??といったところでしょうか。